大阪府立みどり清朋高等学校創立十周年
記念式典 式辞
生駒の峰をそよぐ秋風が、山を色づかせる季節となりました。本日この佳き日に、大阪府立みどり清朋高等学校創立十周年記念式典の開催にあたり、多数のご来賓のご臨席を賜り、高い所からではございますが厚く御礼申しあげます。
本校は、府立高等学校特色づくり再編整備計画に基づき、平成二十年四月一日、大阪府立池島高等学校と大阪府立清友高等学校が統合され、両校の輝かしい伝統を受け継ぎ、新たに普通科総合選択制の学校として開校いたしました。
そして、今年、めでたく創立十年を迎えることができました。これも、ひとえに教育委員会をはじめ、PTA、同窓会、後援会の皆様方、ならびに、地域の方々の温かいご支援とご協力の賜物であり、改めまして心より厚くお礼申しあげます。
さらには、歴代校長先生をはじめ、教職員一人ひとりの情熱と、それに応えた生徒皆さんの努力の賜物であると確信し、ここに謹んで深い感謝の気持ちと敬意を表すものであります。
「みどり清朋」という校名の「みどり」は、本校の母体となった池島高校、清友高校両校の、豊かな自然の「緑(みどり)」、この地域に生息するカワセミの「翠(みどり)」、池島高校校歌の中の「あの空 碧(あお)く」の「碧(みどり)」を、優しくやわらかな印象のひらがなで表したものです。
また、「清朋」の「清」は、両校の校歌で歌われている言葉で、一点の曇りもないことを、「朋」は対等の姿で肩を並べた友、志を同じくする仲間の意味を表しています。
「清朋」には、両校が築かれた素晴らしい伝統を継承し、次代を担う若者が出会い、共に学び高めあう良き友となり、清清溌溂と夢の実現をめざして欲しいという願いがこめられています。
このように、両校を愛し、深く関わってこられた多くの皆様の熱い想いを受け継いで本校が開校しました。
そして、その想いは、生徒から生徒へと確実に継がれてきました。清友高校17,578名、池島高校14,370名、みどり清朋高校1,898名、計33,846名の卒業生を送り出してきた歴史は、生徒とともに本校の充実・発展に力を注がれた皆様、私たちみんなの宝です。
生徒の皆さん、生徒の皆さんはその方々の後輩として、今、ここに座っています。諸先輩の多くの想いを受け継ぎ、学業、部活動、体育大会、文化祭、などなど、思い切り頑張ってください。そして、キラキラと輝く人になってください。それが受け継ぐことだと思っています。
本校は、平成二十八年度に普通科専門コース設置校へと改編し、新たにスタートしました。志を高く持ち、心豊かでたくましく、自らの進路を切り拓き、これからの社会をリードする人材を育成する教育を推進してまいります。
また、生徒一人ひとりが安心して安全に学べる学校づくりを進めます。互いに認め、高めあう仲間づくりを大切に、「誠実」「信頼」「創造」の校訓を胸に刻み、「中河内にみどり清朋あり」と、本校が地域の誇りとなるように、教職員一同、力を合わせて取り組んでまいります。
結びに、創立十周年記念事業の実施にあたり、実行委員会の皆様には、ひとかたならぬご努力を賜りましたことに、深くお礼申しあげます。
本日ご臨席の皆様には、今後とも本校の教育活動に対して、ご理解とご支援を賜りますことをお願い申しあげますとともに、皆様のご多幸を祈念申しあげ、式辞といたします。